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old furniture story #01 --- wall lamp & pulley

古いものに惹かれるようになったのは何時の頃か

使い込まれて角が丸くなった木の味わい
輝いていたであろう鉄は錆びつき
あちらこちら凹んでいたり、欠けているものも・・・

時を隔てる事でしか出ない その深い表情にいつしか惹かれ
その背景を想わずにはおれない男がひとり
好きこそものの上手なれ 先人の思い出を馳せる
~ old furniture story ~ はじまります

lamp1.jpg

old furniture story #01 --- wall lamp & pulley

それはクレールモンフェランにほど近いコマントリという古びた鉄工の町でのこと
「鉄のことが気になるならこの町へ行ったらいい」とファヨールさんに聞いたからだ
町に着くと 決まってすぐ向かうのが"BAR"と掲げられている場所
決して洒落ているところではなく、こっちでいう立ち呑みみたいなもの
グラス1杯から色んな種類のワインが呑めるのも嬉しいのだが、なにより
どっぷり地元の集まりな処なので、情報に溢れているのが目的のひとつ

いつものようにその土地に1番近い(葡萄畑)ものをと注文すると
何もすることなく話かけてくる人が、、「どこから来たんだ?」
かくがくしかしか話していると、大抵は「いいとこがあんだよ」ともう一軒~と
まぁいつもの話 そうこうしてるうちに夜も更け途方にも更ける事もしばしばだったが
今回はホントにツイていた その伯父さんはその昔工場を幾つも持っており
(今は引退している)古いものならいっぱいあるぞ!使い勝手は悪いけどな
と、もう使っていない工場の応接室?に連れてってくれた

応接室といっても、大きな倉庫の2階に取ってつけたような箱
ちょっとした地震で箱ごと落ちてきそうで怖かったが
ギシギシ言う階段をあがり、かたい扉を開けてみてびっくりした
壁という壁にミニカーがずらり・・・コレクションルーム??
とも思ったがどうやら違うようで、、、引退した今は鉄を細工する技術で
つたないミニカーを趣味で作っているのだと 少し恥ずかしげに髭を触ってみせた
確かにあまり凝ったものはなく どちらかというとシンプルな 色も一色のみの 
でもどこか温かくて ひとつひとつ見てはその形にクラクラしつつしてると
隅に置かれた木箱から 乱雑に積まれた鉄モノが足を出していた・・・照明?
しかも工業もの 聞いてみるとその通り、この応接室で使っていたものだそう
ミニカーを置く棚を付けるために「いらねー」からと外したとの話

稼動部分が極端に多い蛇腹式のこのタイプは、鉄工所の町特有の
便宜性は勿論だが、技術を魅せるためのものだったように思える
綺麗に錆びたひとつひとつの部品が、この工場の歴史を刻んでいた

そしてもうひとつ、箱の奥から出てきたのが この滑車である

kassya.jpg


木製の車部分と薄い鉄板を張り合わせて作った小さな滑車
果たして何に使われていたのだろうか・・・ 
伯父さんはミニカーの話をしながら、いつの間にかソファでイビキをかいている
結局何なのかは分からなかったが、今は自分のアトリエで この町で譲ってもらった
ランプと滑車を一緒に使っている もしかしたらこんな風に?なんて想いを馳せながら

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